① やりたいことがわからないのは、あなたのせいじゃない
「わたし、やりたいことってなんだろう」
そう考えたとき、少し焦りを感じたことはありませんか?
まわりを見れば、
好きなことに夢中な人、自分の道を歩んでいる人。
それに比べて、自分には“何もない”ような気がしてしまう。
でもそれは、あなたに何かが足りないからじゃない。
そう感じてしまうのは、とても自然なことなんです。
たとえば──
- 好きだったことに、いつのまにかフタをしてきた
- 「こうあるべき」という思考で、自分の気持ちを後回しにしてきた
- “本音”を出せる場所が、これまでなかった
やりたいことが見えにくいのは、
“見えなくても当然の環境”で生きてきたから。
それでも今、
「やりたいことがわからない」と感じている時点で、
あなたはもう、自分の人生と向き合おうとしています。
焦る必要はありません。
「このままじゃない生き方もあるかもしれない」と思えたこと。
それが、もう“スタート”なんです。
② 実は、“やりたいこと”は感情の中にある
やりたいことは、立派な目標や夢じゃないとダメ…そんなふうに思っていませんか?
でも本当は、小さな感情の動きの中に隠れていることが多いんです。
たとえば──
- SNSで誰かの言葉に、なぜか引っかかった
- 何気ない一言に、ちょっとイラッとした
- なぜか同じテーマの動画ばかり見てしまう
- 「こんなふうにできたら…」と、ふと思った
こうした“反応”は、すべてヒントです。
考えすぎず、「気持ちを眺める」だけで十分です。
あなたの中にはもう、何かに反応する感情がある。
それを言葉にすることで、“やりたいことのかけら”が見えてきます。
③ 本当に夢中になれるものは、無理に探さなくても見つかる
「行動すれば見つかる」
「たくさん試して、結果を出せばいい」
そう思ってがんばってきたのに、
「これだ!」と思えるものに出会えなかった。
もしかすると、“がんばって見つけよう”とする力が強すぎたのかもしれません。
ふと芽が出るのは、こんな瞬間
- なんとなく気になって、もう一度読んだ
- モヤモヤして、誰かに話してみた
- 疲れていたのに、なぜかそれでもやってみたくなった
夢中になれるものの芽は、
こうした“小さな気持ちの動き”の中にあることが多いんです。
もちろん行動は大切。
でもそれは「正解を出す」ためじゃなく、
「気持ちに素直になる」ための行動でいいんです。
あなたがこれまでやってきたことは、間違っていません。
ただ、ほんの少しだけ“見方”を変えるだけで、
新しい入り口が見えてくるかもしれません。
④ 「これだ!」と決めなくても、“こっちかも”は見つけられる
「やりたいことって、“これだ!”と確信できるもの」
そう思っていた時期、ありませんか?
でも実際には、最初から確信を持っている人なんて、ほとんどいません。
多くの人は、「なんか気になる」「ちょっと好きかも」
から始めて、「これ、意外と大事かも」と気づいていくのです。
あなたの中にも、
「これ!」ではなくても、「こっちかも…」という感覚があるかもしれません。
その“ぼんやりした方向感”こそが、大切な道しるべです。
大事なのは、決めることじゃなくて、
“ちょっと気になる方向に、一歩動いてみること”。
その先で、
「わたし、こういうの好きだったんだ」
そんな気づきが、きっと待っています。